あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

血だ……。


きっと、傷口が開いたのだろう。


その姿を見て、不審に思った雪があたしに声をかけた。


「さや?どうしたの?」


「な、何でもないよ」


あたしは、さっと傷口を隠し答える。


「じゃあ、行こっか」


あたしは雪と悠と一緒に、歩き出した。


「え?」


後ろから、誰かに腕を引っ張られた。


振り向くと、優也があたしの腕を掴んで立っていた。