あたしが止めたからだ……。


「さやお嬢様が行ってしまわれた後、調べまして、警察を呼び、お嬢様の携帯についているGPSで場所を特定し、駆けつけました」


優也は汗びっしょりで息も切れていた。


あたしの事、一生懸命探してくれたんだ。


「優也。ごめんなさい……。ありがとう……」


あたしは安心したせいか、涙が止まらなかった。