雪があたしの肩を叩いた。


「ありがとう~雪」

「まっ、俺は楽勝だけど」


憎まれ口を叩く悠。

……カチン。


「何よー!!さっきからー!!」


あたしはまた、カバンを振り回した。


このバカ悠めー!!


「まぁまぁ、二人とも。それより、学校、遅刻しちゃうよ?」


雪さん……。


笑顔だけど、目が笑ってないですよ……?


とりあえず、


「「ごめんなさいっ」」


あたしと悠は、雪がキレる前に謝った。