「それがさぁ、今日から家庭教師が来るんだよねぇ」


これがあたしの落ち込んでる理由なの。

「優也とは、何とかなりそうなんだけど……」


「そっか……。大変だね」


雪がしみじみと頷く。


「家庭教師っていつまでなんだ?」


「えっと、あたしの成績が上がるまで……です」


「まぁ、さやなら大丈夫だよ。平均くらいでしょ?頑張って」