あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

すると、あたしの目の前を何かがひゅんと通り過ぎた。

…………え?

その何かは目の前を通り過ぎたあと、カランと音を立てて力なく地面に落ちた。

「大丈夫ですかさや様!?」

「さやちゃんケガはない!?」

二人が慌てて駆け寄ってくる。

「……うん、大丈夫……」

何が横切ったのか確かめようと、目線を地面へと向ける。

そこにあったのは先が鋭く尖ったナイフだった。

「……ひっ!?」

なんでこんなもの!?

「さや様はここにいてください。ボクは少し様子を見てきます」

「オレはさやちゃんについてるよ」

二人は息ぴったりにうなずき合う。

そして本堂さんは校門の外へと駆け出して行った。