あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「でも、あたし優也と帰る約束してるし……」


ついさっきメールが入ってたんだよ。


一緒に帰ろう、って。


だから優也のこと待っていたわけだけど……。


「うん、知ってる。でも、まだ仕事終わりそうにないから、って頼まれたんだ~。だから、一緒に帰ろ?」


「はい、じゃあ帰りましょうか」


あたしはうなずいて、北斗先輩と教室を出た。


北斗先輩と、夕日が差し込む渡り廊下を歩く。


「あれ?いつもいる執事さんは?」


「あぁ、本堂さんなら用事があるから先に帰りましたよ」


「ふ~ん」


北斗先輩は特に興味もなさそうにつぶやいた。



最近は北斗先輩と本堂さんが顔を合わせることが増えたので、すっかり顔馴染みになっていた。


相変わらず本堂さんは北斗先輩のことを睨んだままなんだけど。