あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

霧島先輩はあたしのことをじっと見つめてそう言った。


あたしが急に静かになった気がして、視線をさまよわせる。


それが気のせいだと気付いたときには、霧島先輩はいつもの表情に戻っていた。


「なんてね。ただ言ってみただけ」


いつもと違う様子の霧島先輩。


先輩はあたしの先を歩いていた。


まぁ、助けてもらったんだし、それくらいいいよね?


「北斗先輩、待ってくださいよ」


そう言って先輩を追いかける。


北斗先輩は驚いたような顔をした。


「さやちゃん?」


「勘違いしないでくださいよ?助けてもらったお礼ですからね」


なんて言ってみる。


北斗先輩はそうかそうか、と言いながら嬉しそうに笑った。





「でも、気を付けてよ。さやちゃんは政治界では有名だからね」