あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

ナイフが突き刺す直前に、霧島先輩は男に肘鉄を食らわせた。


男が「ぐっ」とうめいて吹っ飛ぶ。


霧島先輩は地面に落ちたナイフを手に取り、遠くへ投げ捨てた。


「今のうちに逃げよう。さやちゃん、走れる?」


優しく問いかける霧島先輩。


あたしはこくりとうなずいて霧島先輩を見る。


すると、霧島先輩はあたしの手を引いて走り出した。


あたしも動かない足を叱咤して、先輩の後を走る。





しばらく走って、振り返ると男の姿は見えなくなっていた。