あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

そのときだった。


突然目の前にあった男の顔が消えた。


それと同時に腕が解放される。


少し遅れて、カシャーンという音が聞こえた。


あたしは何が起こったのか分からず、視線をさまよわせる。


足元の方を見ると、男が痛そうに頬を押さえてうずくまっていた。


その男の横には険しい表情をした別の男が立っていた。


なんでここにいるの……?


「さやちゃん大丈夫?怪我とかない?」


あたしは助けに来た男の人を思わず凝視した。