放課後になると、あちらこちらから運動部の声が聞こえる。


テスト明けということもあるせいか、その声はいつもより弾んで聞こえた。


そんな騒がしい廊下をあたしは一人で歩いていた。


一人で帰るのって久しぶりだなぁ。


雪は先生の手伝い、悠は課題の再提出、優也も本堂さんも家にいる。


一人ってこんな静かだったっけ?


あたしが下駄箱から靴を取り出したと同時に落ちてきた白い紙きれ。


それを手にとって見た瞬間、あたしは悲鳴を上げそうになったのを慌ててのみこんだ。