あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

ふぅ、やっと帰れる。


あたしは一息ついて優也の方を向いた。


優也は何かに気付いたように言う。


「あれ、本堂さんは?」


「さっき仕事の電話が入って、そっちに向かったよ。家にいるんじゃないの?」


「いや、まだ帰ってないはずだけど……」


そこで優也は考え込んでしまった。


警護の任務より優先されることだから、大事な仕事かと思ってたんだけど、違うのかな?


相変わらず優也は黙ったまま歩き続けていた。


あたしの手をしっかり握ったままで。






結局その日、本堂さんは帰って来なかった。