あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

なんかまた二人の間で火花が散ってる!?


二人の間にいったい何が……?


てか、あたし早く帰りたいんだけど。


5月とはいえど夕方はまだ肌寒い。


そよそよと吹いてくる冷たい風に、あたしは身震いした。


「さや、寒い?」


優也はそう言って上着を貸してくれた。


優也も霧島先輩もあたしを心配そうに見つめている。


二人は一時休戦したらしい。


「さやちゃんが風邪引いちゃったら大変だし、今回は身を引くよ。じゃあね~」


霧島先輩はそのまま背を向けて帰っていった。