あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

あたしはとっさに構えたが、その正体に気付いて気を緩めた。


「お帰り。遅かったね」


「優也!どうしてここに?」


ここは家から徒歩十分はかかる。


「暗くなってきたから迎えに来たよ。さぁ、帰ろう」


「うん!」


あたしは優也が差し出す手をとって、にっこり微笑んだ。


優也は霧島先輩の方を向いて、淡々と言い放つ。


「さやを送ってくれてありがとう、霧島。後は帰っていいよ」


「君だけにさやちゃんを任せられないよ。オレが送っていくから、君こそ帰って?」


「は?さやは僕と一緒に帰るんだから。さや、こんな奴ほっといて帰るよ」