あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

いろいろ変なウワサがある先輩だけど、関わってみるといたって普通の人だった。


そうだよね、霧島先輩がストーカーなんてするはずないよね。


あたしは少しだけ安心して歩く。



歩くこと数分……。


会話がない。


いつもうるさい先輩にしては珍しいことだ。


すごく気まずいんだけど……。


チラリと霧島先輩を見てみれば、いぶかしげに遠くを見つめていた。


どうしたんだろうと思ってあたしも見てみると、そこにはぼんやりとした人影があった。


その人影はあたし達に気付くと、ゆっくりこちらへ向かって歩き出す。