次の日の朝。 今日はいつもより早く起きて出掛ける準備をしていた。 「さや、本当に行くの?」 「行くに決まってるでしょ、テストが近いんだから」 あたしは腰に巻き付いている優也の腕を引きはがす。 今日は雪の家で勉強会をすることになっている。 メンバーはもちろん、あたしと雪と悠の三人。 それと、「研修」兼「護衛」の本堂さんも一緒だ。 優也はやることが残っているらしく、家でお留守番。 それが不満なのか、さっきから優也は引っ付いたまま離れてくれない。