あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「承知致しました」


本堂さんは一礼をして去って行こうとする。


あたしは本堂さんを呼び止めた。


「優也がどこにいるのか知ってる?」


朝食の後から、優也の姿を見ていない。


屋敷内を歩き回って捜したけど、見つからなかった。


朝の優也の様子も気になる。


何もないといいんだけど。


「優也様なら、もうすぐ帰ってくる頃かと……」


「優也、出掛けてたの?」


「えぇ、まぁ」


本堂さんの返事の歯切れが悪い。


疑問に思い訊ねようとすると、本堂さんは処分してきますね、と部屋を出ていってしまった。


優也があたしの部屋に来たのは、それから数分後のことだった。