あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

【さやSide】


夕方、部屋のドアをノックして入ってきたのは本堂さんだった。


「さやお嬢様宛てにお荷物が届いております」


本堂さんのその言葉にあたしは身を固くした。


本堂さんの手元にあるのは小さめのウサギのぬいぐるみ。


一見するとただの可愛いぬいぐるみなのに、あたしには恐ろしい悪魔にしか見えない。


おそらく、これもストーカーからだろう。


「郵便受けにこのまま入っておりました。どうされますか?」


「処分をお願い」


あたしもだいぶ慣れたものだ。


ストーカーからの物なんてとっておく必要ない。