「え、本堂さんって20歳なんですか!?」
「はい。よく、見えないって言われます」
本堂さんは苦笑いを浮かべた。
童顔のせいか、幼く見える本堂さん。
しかし、本人はそこまで気にしていないらしい。
「さや、さっから僕のこと忘れてない?」
そう言いながら優也はあたしを後ろから抱きしめた。
今日からは、学校の登下校も三人一緒になる。
そう優也に伝えたら、嫌そうな顔をしてたけど。
「忘れてないよ」
「本当に?」
疑わしそうに優也はあたしのことを見つめる。
そんなあたし達の様子を本堂さんは微笑ましそうに見ていた。



