コンコンッ
「さや、入るよ」
返事がないからまだ眠っているのだろう。
僕はそのままさやの部屋に入った。
部屋に入ると、さやは読書をしていた。
雑炊をテーブルの上に置いて、さやに近づく。
「さや、雑炊ができたよ。食べれる?」
さやはこくりとうなずいて、本を閉じた。
ゆっくりした動きでさやはこちらを向いて、口を開けた。
どうやら、僕が食べさせるのを待ってるらしい。
普段なら絶対しないだろうな。
僕はくすりと笑って、さやの口元に雑炊を運んだ。
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