「ちょっ、何撮ってんのよ」


「いいだろ?記念、記念♪」


「もう、消してよ」

「やだね」


悠がイジワルそうに笑った。


―――コンコン


「失礼いたします」


ドアをノックする音と共に現れたのは優也だった。


優也はダンボールの箱を抱えていた。


「お嬢様にお荷物が届いていたので、持って来たのです……ガッ!?」


優也は顔を上げてあたしを見るなり固まった。


それに、少しだけ優也の顔が赤い気がする。


なんで?