「冗談だっつーの。2人そろってんな顔すんなよ」


悠は笑って言った。


「私はもうドレス選んじゃったわよ」


「俺も決めたぞ?決めてないのはさやだけだな」


悠がそう言うと、雪が目を輝かせた。


「よしっ!今からさやの家で着せ替えごっ……ドレス選びをしに行くわよ!!」


「いや、今着せ替えごっこって言いかけたよね!?」


「空耳じゃない?じゃ、さやの家へレッツゴー!」


雪は高らかに声を張り上げた。