別に、優也が執事を辞めたとしても、学校で会えるから会えなくなるわけじゃない。


でも、一緒にいられる時間が減るのは寂しい。


「さや、どうしたの?」


「ううん、何でもないよ」


あたしは寂しいのを我慢して笑った。


優也を心配させちゃいけない。


気を引き締めなきゃ。