「誠二様がお呼びです」


「お父様が?」


誠二(せいじ)とはあたしのお父様のこと。


こんな朝早くから呼び出すってことは、何かあるのだろう。

「分かった。着替えてから行く」


あたしがそう言うと、優也は部屋を出て行った。


あたしは制服を手にすると着替え始めた。