「ううん、なんでもない」


「本当ですか?」


優也があたしの机の上にティーセットを置いた。


「この間、遊びに行かれたときから、様子が少しおかしいですよ?」


そう、あたしが海に遊びに行ったのは数日前。


それからずっと、悠のことで悩んでたんだ。


ちなみに、ここはあたしの部屋。


今、優也は執事としてあたしのところにいる。


だから敬語なんだよね。


家と学校で割りきれているみたいでよかった。