あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「それ、いいね!!」


あたし達が談笑していると、海で泳いでいたはずの悠が近づいて来た。


「何の話だ?」


「あのね、あたし達二人に彼氏出来たら、ダブルデートしよう、って」


あたしはお城を作っている雪を手伝いながら、悠を見る。


「へぇー。さや、好きな人いんの?」


「べ、別に、い、ないよ?」


ヤバい……。


思いっきり噛んじゃったよ。


「いるんだ?」


あたしがしどろもどろに答えたせいか、好きな人がいると判断されてしまった。


「だから、いないって……」


「そいつ、俺よりカッコいい?」


いないって言おうとしたのに、悠に遮られて言えなかった。