あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「いるよ」


「えっ、誰!?」


あたしが訊くと、雪は一瞬だけ切なそうに笑った。


「ナイショ。その彼ね、わたしの事、見てないと思うし」


雪は空を見上げて言った。


その横顔がなんだか寂しそうに見えた。


「そんなことないよ!きっと、雪の事好きになってくれるよ。」


あたしの大事な親友だから幸せになってほしい。


そのためには何だって協力する。


「あたし、応援するよ」


「ありがと。わたし頑張ってみるね」


雪はお城を見て微笑んだ。


「さや、もし彼氏が出来たら教えてね」


「なんで?」


心なしか、雪の目が輝いていた。


「わたしも彼と両想いになったら、ダブルデートしよっ!!」