あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「ねぇ、悠?」


「……」


返事がない。


「悠?」


もう一回呼ぶと、悠が顔を上げて、あたしを離した。


「なんでもねぇよ」


悠はそう言って、あたしの頭をクシャクシャと撫でた。


「ほら、行くぞ」


悠はあたしの腕を掴み、また走り出した。


「ちょっと、二人とも遅いよ~」


その声で雪を見る。

「雪、すご~い」


雪は砂のお城を作っていた。


「本格的じゃん!!」


雪ってね、美術得意なんだよ。


だから、お城も簡単に作れちゃうんだね。


「こんなお城に住んでみたいな~」


「だよね、お姫様気分味わえるかもね」