あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】

「そう?」


雪はかき氷を食べ終わり、気がつくと、海の方へ走って行った。


「雪、早っ!!」


さっきまで、あたしの後ろでかき氷を食べていたのに。


「よしっ、あたしも行」


「行くぞ」


「え?」


あたしが言おうとしていた言葉を悠にとられた。


と、次の瞬間、悠があたしの腕を掴み、海の方へと走った。


「わぁっ」


いきなりだったので、反応が遅れバランスを崩し、悠に抱きついてしまった。


「ご、ごめんっ」


あたしはとっさに離れようとする。


―――ギュッ


悠はあたしの腕を引っ張り、引き寄せてあたしを抱きしめた。


え!?ゆ、悠!?