隣の彼女は・・・

「もし、万が一さくらがあなたを好きになったとしても・・・

いや、

好きになんかならないね。」



神崎先生が馬鹿にしたように言った。



「どうしてそんなことが言える?」



そうだ!


どう見たってさくらがやつを好き

そうに

見えるじゃないか!




「だって、さくらの弱点は、お隣だからね。」

「弱点?お隣が弱点って何だよ。」


そうだよ、なんだよ?




俺にも神崎先生の言ってること

が分からなかった。



「いや・・・それは・・・


旭・・


私って昔っから・・・お隣に弱いの。」




さくらの言ってることも分からない。



眉をしかめるやつと俺


「簡単に言うと隣の男はよく見えるってやつで・・・

身近な人は・・・

私、好きになったことないのよ。」




さくらは、とうとう言っちゃった・・・


って顔して



「は?」


やつは、完全に呆れていた。



そして・・・


俺も呆れた