隣の彼女は・・・

さくらは、何て答える?


軽く受け流すか?

必要以上に喜ぶ振り?

それとも無視する?




取り合えず・・・

「そ・・・そうなんだ。」

とだけさくらは言った。




そんな反応ですか?


しかも、

神崎先生のカバンを渡してサッサと去ってしまおう・・

みたいな・・・雰囲気?




そうはさせない。




「さくらさん、お昼まだですよね。
一緒にどうですか?」


カバンを受け取らずに歩き出した。


「あ・ちょっと・・・駿くん?」


俺がカバンを受け取らないから、持ったままさくらが後について行くる。



「これ、静に持って行かないと・・・。」


「大丈夫ですよ。

神崎先生なら今日の授業は午後からだし、
今は、女子生徒に囲まれて忙しいだけですから。」



女子生徒に囲まれて忙しい・・・


確かにそうなんだ。



「女子に囲まれて忙しい?
なにそれ?」


さくらの不愉快そうな顔。


眉間にシワよってる・・・


わざわざ来てやったのに・・って怒ってる?


余計なこと言ったか?