隣の彼女は・・・

予備校の1階―――

「さくらさん、こんにちは。」


それでもちゃっかり
神崎先生のお使いを頼まれることに成功してる俺。


「こんにちは。どうしたの?」

「神崎先生今ちょっと忙しいみたいなんで、代わりに僕が来ました。」

「そう・・・。」


さくらが、同情するように俺を見た。


「違いますよ。僕が頼んだんです。」


親しくなったせいでさくらみたいに

パシリに使われてるとかって思われたようだ。


「頼んだ?何でわざわざ・・・

静のこと、かばわなくってもいいよ。
どうせ何だか上手いこと言って駿くんを・・・。」





「僕が、さくらさんに会いたかったから。」



これは、チャンスとばかりに


言ったはいいが・・・



キョトン?として



今、何と言いました・・・か?


って顔のさくら。




「さくらさんに会いたかったんで、
僕が受け取りに行きますって言ったんです。」


取り合えず分かってないみたいなので・・


もう一度そう言った。