隣の彼女は・・・

「私が旭の存在に気が付くのがもう少し遅かったらどうなってたと思う?」

さくらが立花旭を見て言った。


「もう少しってさあ・・・

さくらの場合は完全に遅かったよな?」


立花旭が呆れたように言う。


「どうして?」


分かんないって顔するさくら。


「俺が転勤しちゃってからじゃん。」


「ちがうよ、旭の送別会の日に私から
告ったもん!」


「送別会の日じゃ遅いだろ?」


「遅くないよ!

ってゆ~か、あの時
旭ってば私のこと見捨てたでしょ!」


「見捨ててないって・・・

振っただけだろ?」


「振るなんて酷すぎ!

あの後、私、道端で大泣きしたんだからね!」



そうなの?

さくらが、ここに立花旭を追ってくるまでの経緯を俺は知らない。

さくらは一度、立花旭に振られてるんだ・・・

なのに、会社を辞めてまでして追いかけて来た訳?



「知ってるよ。俺、それ見てたし。

後から戻ってみたら、さくらが道端で大泣きしてて・・・見てるしかなかった。」



「は?旭、それ酷くない?

あの時、戻って来たの?

見てるだけって・・・

そうゆ~の、放置プレイってゆ~のよ!」



はい?

放置プレイ?


違うだろ?