隣の彼女は・・・

気がつくと目の前


「駿くんどうしたの?」

さくらが心配そうにそこに立ってた。


いつから俺はこうしてたんだろう?


ボーっとベットに仰向けで寝てた。



「熱でもあるの?
風邪とか?」

さくらの手が俺のおでこに触れた。



本当だったらこうゆうの

すっごく嬉しいはずなのに・・・


はずなのに・・・



「大丈夫です・・・」



俺はベットの上

さくらの手からおでこを外し

寝返りを打って壁の方を向いた。




さくらが困ったようにそのままそこに
いるのが分かる。


でも

今は一人になりたい。



「おい、せっかく飯作ってやったんだから
食えよな。」


一人にしてくれ!


立花旭まで

勝手に人んち入って来んな!


「駿くんどうしたのかなあ?」


「さあな?」


さくらと立花旭は

それでもまだそこに居て



「しょうがないね。
先に食べよっか。」


「そうだな。」



帰れよ!


怒りが湧いてきた。



「二人とも帰れ!」



俺の怒鳴り声


自分でも驚いた。



もっと驚いたのは


「駿くん?」

振り返ったさくらだった。