隣の彼女は・・・

三浦先生---

その美しい容姿

爽やかな笑顔

穏やかな口調


昔と全然変わらない



「はいどうぞ。」


いつになく鈴がおしとやか?に

お茶なんか入れるちゃって・・・



「ああ、ありがとう。

鈴ちゃんのいれるお茶はいつも美味しいね。」

とか


三浦先生は

お茶一杯ぐらいであり得ないほどの

とびきりの笑顔を鈴に見せ


鈴は

「そんなことないです・・」

とか


すっごく照れて



三浦先生のその笑顔は

完全に作られた

計算された笑顔だって


俺は知ってるから


「バカじゃね~の、鈴。

お世辞に決まってんじゃん。」


自分の前にもついでに出されたお茶を

口もつけずに

キッチンのシンクに流しに行くと



「・・っとに

駿って最低~!」


鈴が怒ってる。


けど


俺は振り向かないで

シンクにそのまま湯飲みを放り出し



「俺、でかけるから

あとはよろしく。」



用もないけど

出かけることにした。