隣の彼女は・・・

幼稚園のころだ。

鈴と俺はいつも一緒だった。

親たちや周りの誰もが
『二人は将来結婚するんじゃない？』

なんて言うほど

ラブラブで・・・


『ぼく、鈴が大好きだよ。』

『私も駿ちゃん大好き。』

そんなこと言ってたっけ・・・


それは幼なじみとか
そう言う言葉を使う以前の俺たちだった。


一緒にいるのが当たり前で
好きって言うのも当然で・・・


鈴が隣にいることが自然

だった

のに・・・



小学校に入るころには変わってた。


原因はよくある話で
周りのやつらに冷やかされたことが発端。


だった・・・はず

そのうち他の子を好きになったりして

よく分からない・・・けど

鈴と距離を置くようになってた。


それも俺が一方的に・・・



なのに“幼なじみ”と言う言葉を使いながら

鈴はいつも俺の傍

つかず離れず・・・



だから勝手に

鈴は俺が好きだって


どこかで・・安心してた？

確信してた？


鈴は離れていかないって？



ずっと・・ついて来るって・・・