隣の彼女は・・・

先生や生徒の誰からも信頼されている人物。

その美しい容姿

爽やかな笑顔

穏やかな口調


生徒を襲うなんて考えられない。



そう・・俺だって自分のことじゃなければ

三浦先生がそんな人だなんて

信じられなかった。


だから・・・


俺の担任も三浦先生の言うことを

全て信用してしまった。



おまけに

『そ・・そんな・・・僕は・・・』

違うって言えばいい。



なのに俺は、

男の俺が男にキスされたこと

襲われかけたことが

ものすごく恥ずかしいことだと思って・・・



だから


三浦先生に襲われたなんて・・・

子供だったから・・・

口が裂けても言えなかった。




『違うんです。

違うんです・・・』


それしか言えず

俺は最後まで言えなかった。