隣の彼女は・・・

『随分ぐっすり眠っていたね。

少し熱があるみたいだけど、
大丈夫かい?』


大丈夫な訳ない!


『せ・・・先生、今、僕に何したんですか!』


あり得ない・・・



『何って?

君、中等部2年の木下くんだよね。

けっこう前から気になってたんだ。』



何がなんだか分からなかった。


『せ・・先生、何言って・・・。』



続けてまた押し倒されて―――

人生最大最悪のピンチ!!



その後のことは・・・


ご想像にお任せ・・・



いやいや・・・

その後は、


『やめて下さい!』

意識がもうろうとしてるのにも関わらず、

俺は力の限り先生を押し退け・・・


と言うより・・・



人を殴ったのは人生で初めてだった。




そう、俺は、気がつくと先生を

殴り飛ばしていた。



どこからそんな力が出たのか分からない。


でも、確かに先生は床に倒れこんでいた。


そして・・・

人生最大最悪の状況はそれで済まなかった。