隣の彼女は・・・


いい機会かも・・な。


全部どうでもよくなってた俺が、

こうしてまた前を向いて歩き出したんだから・・・



T大はムリでも・・・


「ここにいれば、さくらとだって
会えるし・・な。」



今、さくらに彼氏がいたって

今後は分からない。




「聞いたよ~、駿ってば
こっちの国立目指すんだって?」



出た・・・おかしな格好の女!



「誰から聞いたんだよ。」


「え?おば様からだけど?

T大とかってバカなこと言ってたから
心配したけどさあ~。」



久しぶりに予備校で会った

鈴は

いたって普通だった。




「最近、来てなかったけど、
お前の方こそ・・・


ああそうか・・。」



言いかけて気付いた。


鈴は、私立の女子高だった。


エスカレーター式に上の女子大に入れるのだ。