隣の彼女は・・・

過去のことを忘れて

また

将来を見据えてみようかとも

思ってる。





「そうなのよ。

夏休み中に駿ったら勉強に目覚めたみたいなのよ。

・・・ええ・・そうそう

小学生のころの駿みたいよ。」



親父のところから帰った母親は、

さっそく俺の生まれ変わった様子を

親父に電話してた。


小学生のころみたいって・・・

それはないだろ?



こうなると、余計な期待が・・・

そう・・・まるで中学受験の時のようだ・・



もともと勉強は嫌いじゃなかったし、できる方だった。


だから、私立の中学にすんなり合格して

両親も安心して俺を置いて行った。




私立の全寮制の学校―――


でも、それが俺の人生を変えてしまった。



いや・・

大袈裟かもしれない・・な。


ただ・・ちょっとだけ

道を踏みはずす結果になった・・


それだけだ・・・