その人と出会ったのは通学途中の電車の中

あり得ない状況で・・・





満員電車―――



「なにすんだよ!」



喧嘩はしたくない。




できればそっとしておいて欲しかった。





余計な揉め事なんて御免だった。




なのに・・・



なんでだよ?





俺が・・・



この俺が




痴漢に遭う?



あり得ないだろ?






マジで・・・自分が痴漢なんかに遭おうとは・・・





その手の感触にゾッとしながら・・



痴漢のおやじの腕を取ってねじり上げた。