そうまSIDE*
「んじゃ、いってきます!」
「歌ってきます!」
「いってらっしゃーい!」
「頑張ってなぁ!」
夕方になって
まなえとしおりが
ゆりさんって人の店に行った。
結局俺らはその時間まで
みんなでおったから
そのまま俺の家でまなえらを見送った。
「2人とも頑張ってんねんなー。
俺も明日から仕事頑張ろ!」
「みつ、そんなん言うて
さっそく遅刻すんなよー」
「せーへんわ!」
みんな、話聞いて
変なやる気でてるけど、
さっきのまなえの話聞いて
俺はひっかかることがある。
それは、まなえとしおりが今まで
俺とかみんなに黙ってたのは
夢を否定されるのが
怖かったんやと思ったこと。
俺には話してほしかったって
思うけど、話されへんかったのは
俺の責任やとおもう。
まだ完全に心をひらいて
くれてないんかもしれへん。
もっといっぱい俺の思ってることも
言っていかなあかんし、
まなえの話も聞いてあげたい。
俺はまなえのやりたいことは
全力で応援したいし。
支えたいと思ってる。
それだけは
伝わっててほしいと思った。
「そうま!俺らもそろそろ
帰るわ!ありがとうなー」
「おう、楽しかったわ
こっちこそ色々ありがとう」
「まなえちゃん幸せにしたれよ!
じゃ、また明日なぁ」
まなえのお母さんにも。
『まなえを幸せにしてあげてね。』
あいつらにも。
『幸せにしたれよ!』
言われたこと。
俺はまなえが毎日幸せに
生きれるようにしていく。
これからずっと。
それが今の俺の夢。

