「あっ!」
「どうしたん?しおりちゃん」
みんながリビングきたときに
しおりが急に声出した。
「まなえ、今日って
ゆりさんのとこいかなあかんよな…?」
「あぁ!ほんまや!今日や!」
ゆりさん?誰やそれ。
わかってないの俺だけかと
思ってたけど、しゅんも
他のやつらもわかってない顔してる。
「ゆりさんって誰っ?」
「あー、えーっと…」
みつが代表して聞いてくれたけど
明らかにまなえもしおりも
言いにくそうな顔してる。
「しおりちゃん、俺に
隠し事あんの・・・?」
「もおー、しゅんくん
そんな顔せんといてー!」
普通、可愛い顔して
なんかゆうのって女ちゃうん。
何でしゅんがやってんねん。
しかも、しおりやられてるし。
「まなえ、もう言っていい?」
「うん…何か恥ずかしいけど」
たいしたことじゃ
ありませんように…
「あんな、今ゆりさんって人の
お店で歌わせてもらってるねん
ずっと歌手なりたくて、
だからそれの練習というか…」
俺…そんなん全然知らんかった。

