いちごチョコ








「ぎぃやぁぁぁああああ!!!」






「なっ、なんや?!?!」






次の日の朝、誰かの叫び声で
みんなが一斉に飛び起きた。





「か、かずくんの
抱き枕にされてる~!!
助けてぇぇ!!」





昨日、まなえたちが
寝てたところをみたら
思いっきりまなえに抱きついて
足まで絡めて爆睡してるやつがおった。





「かず…お前ほんま殺すぞ」




「近いー!酒臭いー!
足重たいー!暑苦しいー!」






「今すぐ離れろボケぇえ!!」






こんな叫んでもかずは
起きひん。だから力ずくで
まなえから離して玄関に投げた。





こいつ、いつのまにトイレから
でてきてこんなこと・・・。






「あれ、今日って月曜日?」



「うん。」



「俺ら……仕事?」




「・・・はぁぁぁぁあ!!」





「はるもそうくんも馬鹿やなー。
今日は、しゅ・く・じ・つ♪」






あ、え?
今日祝日なん?



全然知らんかった…





てか、




「みつ、お前の喋り方
めっちゃキモイ。」




「えへへ」





まだ酔ってんのか
いつもこんなんやからわからん。






「あー、のみすぎて頭いたーい」


「まだ、眠いわぁ…」


「てか、部屋汚ねっ」


「トマトぉ、おはよう」





かず以外起きたものの
ゆうはまだ眠そうやし
はるもダレてるし。



部屋汚ねって言ったのはしゅん。
昨日まさきの話聞いてる途中で
しゅんは寝たから。




んで、さっきのことが
なかったぐらい能天気に
トマトに喋りかけてるのはまなえ。





「トマトぉ。起きてる?
ご飯いる?なぁ、トマトぉ」





明らかにトマトの目あいてないし。
絶対寝てるやん。




てか、今何時やねん…






「はっ、10時…」





せっかくの祝日が…





このまま、だらだらして
部屋片付けたりしたら
一日終わってまうやん。





「みんなー、起きてー!
片付け手伝ってー!」




「んぅ、はーい」






そう思ってたら
しおりがせっせと
片付けてくれて、みつとか
まさきも手伝ってくれた。





「もうえーで。あとは
こっちでやっとくから。」





さすがに全部やってもらうのは
悪いから、あとは俺らがやる。

問題はこの、ダレて寝てる奴ら。






「ゆう、起きないと
一生しおりの弁当なしやで」



「えっ。いや、起きます。」





起きたな。






「はる、まなえがまた
家来てなって言ってるで」




「ほんまに?来る来る~!」





ムカつくけど、起きたな。





「・・・かず」





出来れば起こさずに
外に投げてやりたいけど。

しゃーないなぁ。





「かず!ももちゃんおるで!!」




「えっえ?!もっ、ももちゃん?!」





ふっ。ももちゃん。
かずが高校の時ずっと
好きやった子。まだ使えるなコレ。





これでやっと、
全員ちゃんと起きた。