俺がずっと黙っていたのを 不審に思ったのか、 美羽が話しかけてきた。 「ねぇ、宮澤」 でもこの時俺は無性に イライラして… 宮澤って呼ばれることが すっげえ嫌で。 つい怒鳴ってしまった。 「…宮澤って呼ぶなよ!!」 「え…」 ハッと我に戻って謝った。 俺、何美羽に当たってんだよ。 「あ、ごめ…」 美羽の顔を見たら 今にも泣きそうな顔をしていた。