それでも僕は、お前が嫌いだ


 「スーはここだよ!」

 挑発に過ぎなくとも、頭に血が上った戦士達は当然の如くスピリタスを追う。

 木々を飛び移り、龍雨から距離を取ろうと。

 【水弾、風を切り直進、魂の別離】

 龍雨の手を煩わせないようにと木々を飛び移り距離を取ろうとしたスピリタスが、猟銃に射止められた鳥が如くドサリと木から落ちた。

 落下したスピリタスが負傷した右腕を押えて唸る。