それでも僕は、お前が嫌いだ


 小さく真っ赤な唇を噛み、正面の敵を見据えた。

 戦いは精神力の勝負だ。

 足手まといになりたくない。

 心配されるほど弱いとは思っていないからこそ、スピリタスは地を蹴り頭上に飛んだ。

 人としては有り得ないほどの跳躍に、戦士達が唖然としているのをいいことに、木の枝に降り叫んだ。