それでも僕は、お前が嫌いだ


 水柱が炎の盾にぶつかりその速度を落としていく。

 守っている気でいたのに、思い知らされる。

 何が守るか。

 剣術も術者としても。

 未熟である我が、まともに主人を守れるはずもなく。

 背中を預けられる程、主人は我に期待などしていなく。

 戦う時は何時だって、主人は背後にいながら身構えていたではないか。

 速度の落ちた水柱がただの水となり地面に流れた。

 それと同時に炎の盾も消えていく。

 狙われていることにやっと気づいたらしいスピリタスは、チラリと龍雨を見た。