それでも僕は、お前が嫌いだ


 丸腰と同じスピリタスのがら空きの背中を見て、愕然とした。

 主人がいつ、“我達に守られた”?

 守られていたのは龍雨達の方だ。

 防ぎきれない矢が飛べば、頭上に防壁を。

 術には術をと主人は何時だって我(龍雨)達を“守って”いたではないか。