それでも僕は、お前が嫌いだ


 背後に主人を置き、“守っている”と錯覚していたのだろうか。

 自分の身は自分で、スピリタスの様に隙を作るようなことを主人はしなかった。

 守られている自覚などなかっただろう、主人には。

 背後に居たって、我(龍雨)とシャクナの間を掻い潜って矢や剣は飛んでくる。

 それを回避し、防いできたのは、我(龍雨)ではなく主人自身。

 守っているだなんて戯言だ。