それでも僕は、お前が嫌いだ


 戦うことに特化しているからこその集中はあだとなり、背後に迫る危機にまるで気づかない。

 竜巻に巻き込まれた人間がどうなるかだなんて考えなくてもわかってしまう。

 ましてやスピリタスはただの人間にすぎない。

 防御だなんて、術を前に意味などなさない。

 ただ見ているだけではなく、龍雨はシラヌイに背を向け両手を合掌した。